樂 行

茶道、華道、剣道、柔道など日本には古くから継承されてきたいくつもの「道」の精神があります。
「道」には、「同じことを繰り返し学ぶことにより得られる最高の状態」という意味があり、一つの道を極めるために先人たちが磨き上げてきた「道」の世界には、揺らがない精神、礼儀作法、姿勢、他者との調和など、現在の私たちが学ぶべきことがたくさんあります。
自分自身と対話をし続けることで精神性を磨き、礼儀作法や技を学ぶことで姿勢を正し心身の健全さを身に付ける。
岩戸開き神社では、日本の失われた「道」の精神の育て方を、誰もが楽しみながら学び修行できる「樂行」を通して皆さまにお伝えしています。

「樂行」は「苦行」では無いという意味もありますが、「樂」には【らく・たの・がく】などの読み方があり、簡単で楽に・毎日楽しく・生命のリズムを回復するように〈らくらく・たのたの・がくがく修行〉という意味も含まれています。

生活の中に[樂行]を取り入れ、いつでもどこでも誰もが、楽しみながら学び修行することを通じて、忙しい毎日の生活の中で、神社にお参りに行くようなひと時をお過ごしいただけたらと思います。

樂行とは

[樂行]とは「樂々修行」の略語です。
古くから神道には、滝行などの修行を通じて、自分を見つめ心を整えるための悟りの修行法が多くありますが、どれも「苦行」と言われ日常生活に取り入れることが難しいものばかりでした。

信州あづみ野岩戸開き神社の代表 明母は、自身の体験により「悟りの大衆化」の必要性を感じ、少しでも多くの人々が日常生活で修行を取り入れることができるよう、2012年より「樂行」として様々な修行を幅広い世代に伝えています。

「樂」の文字の由来

鈴(白)と糸かざり(⺓)がついた、お祈りの時に使われる道具の形がはじまりです。
にぎやかな音で神さまを楽しませることから「音楽」や「楽しい気分」を意味します。

「樂行」体験者の声

Sさん
60代女性

樂行を始めて、気の流れを感じるようになって、「こんなに悪いところがいっぱいあったんだ」「こんなに痛いところがあったんだ」「こんなに寂しかったんだ」と、自分自身のことに気づくようになりました。
自分はすごく頑固だとか、いろいろな事を先に頭の中で考えてしまうとか、樂行をやりながら、ひとつひとつ気づかせていただき、真心(お辞儀の姿勢を繰り返す行)も、ある時から、踵とか足が大地にしっかりと根付くのを感じながらできている、また、そこから、しっかりと手もまっすぐ耳の横を通るように伸びができるようになり、膝の裏も伸ばすことができるようになりました。体の感じも、以前と全く違ってきました。
生活の中に樂行を取り入れ、ひとつひとつの動作を丁寧に行っていくことで、体も心も精神も整えることができています。だから、私は毎日の樂行をやめられないのだと思います。

Hさん
50代女性

私は普段とても考えが多いのですが、樂行をすると心が静かになり、自分を感じることができます。それが一番好きで、樂行を続けている理由です。
最初、下半身が弱いからということで、丹田(肚)の力をつける宿題を出していただき、体もどんどん楽になりましたが、一番の変化は、周りが気にならなくなったことです。
今までは周りが気になり、できるだけ嫌われないように皆に合わせてきました。仕事でも、できないと思われないように、いつもどこかで緊張し、ストレスも多かったです。周りを気にしなくなったからといって、相手と仲が悪くなるわけではなく、逆に関係がうまくいくようになりました。自分が変われば相手が変わるのを実感しました。

「樂行」体験

全国の分社やおうち・カフェ・公園で行われている樂行塾で体験ができます。
気になる方・体験されたい方はお問合せページにてご連絡お願いいたします。